最近よく耳にする表現、「てからというもの」の意味や使い方についてご紹介いたします。
この表現は、ある出来事が起きた後の状況や変化を表現するために用いられます。
「てからというもの」は、その後の時間的な経過によって何かが変わったり、状態が継続的に続いていることを表現する際に使用されます。
例えば、「彼に会ってからというもの、私の生活が変わりました」という文は、彼に会ったことで、これまでの生活が変化したことを表現しています。
さらに、「毎日ジョギングを始めてからというもの、体が健康になってきました」という文は、毎日ジョギングを始めたことによって、健康な状態が継続していることを伝えています。
このように、「てからというもの」は、ある出来事が引き起こした変化や影響を表現する際に用いられる有用な表現です。
それでは詳しく紹介させて頂きます。
「てからというもの」の意味と使い方
意味
「てからというもの」は、ある動作・出来事が起きた後の状況や変化を表す表現です。
この表現は、過去のある出来事を基準にして、それ以降の状況や変化を説明する際に使用されます。
使い方
「てからというもの」の使い方は、以下の例文で説明します。
例文1:子供が生まれてからというもの、私たちの生活は大きく変わりました。
意味:子供が生まれた後の私たちの生活には、大きな変化があったことを示しています。
例文2:彼と別れてからというもの、一人の時間を楽しんでいます。
意味:彼と別れた後の私の状況には、一人の時間を楽しむようになったことが示されています。
例文3:この本を読んでからというもの、自分の考え方が変わりました。
意味:この本を読んだ後の私の考え方には、変化が生じたことを表しています。
このように、「てからというもの」は過去の出来事を基準にして、それ以降の状況や変化を表現するために使用されます。
てからというものの間違った使い方の例文とNG部分の解説
NG例文1:
最近お菓子を食べるてからというもの、体重が増えました。
NG部分の解説:
「てからというもの」は、ある時間の後に何かが変化したという意味で使われる表現です。
しかし、この例文では「お菓子を食べる」という行為が体重の増加の原因であることが明確になっておらず、意図した意味を伝えることができません。
NG例文2:
友達と会うてからというもの、いつも楽しい時間を過ごしています。
NG部分の解説:
「てからというもの」は、ある行為や出来事の結果によって、以前とは違う状態や関係が生じることを表します。
しかし、この例文では友達と会うことが楽しい時間を過ごす原因となっているわけではなく、単に時間の経過と楽しい時間を関連づけているだけです。
したがって、「てからというもの」の使い方が間違っています。
NG例文3:
新しい仕事を始めてからというもの、毎日忙しくて時間がありません。
NG部分の解説:
「てからというもの」は、ある出来事が起きて以降、その出来事を原因やきっかけにして続いている状態や習慣を表します。
しかし、この例文では新しい仕事を始めたことが忙しさの原因となっているわけではなく、新しい仕事によって忙しさが生じているという意味を正確に表現できていません。
例文1:
「てからというもの」の意味(過去の出来事から現在の状況への変化)を表す例文
彼女が結婚してからというもの、彼の人生は一変しました。
【書き方のポイント解説】この例文では、「てからというもの」が過去の出来事(彼女の結婚)から現在の状況(彼の人生の変化)への変化を表しています。
この表現は、過去の出来事があったことで現在の状況が生じたことを強調する際に使用されます。
動詞の連用形+「てからというもの」の形で使われるのが一般的です。
例文2:
「てからというもの」の意味(習慣や状態の変化)を表す例文
あの事件の後、彼は急に人と話すことが苦手になってしまった。
【書き方のポイント解説】この例文では、「てからというもの」が習慣や状態の変化を表しています。
事件の後、彼の性格や態度が変わり、人と話すことが苦手になったことを表しています。
動詞の連用形+「てからというもの」の形で使われるのが一般的です。
例文3:
「てからというもの」の意味(程度の変化)を表す例文
この本を読んでからというもの、彼の考え方が180度変わった。
【書き方のポイント解説】この例文では、「てからというもの」が程度の変化を表しています。
この本を読んだことで、彼の考え方が180度変わったことを表しています。
「てからというもの」は、ある出来事があったことで、それまでの状況や考え方が大きく変わることを表す表現です。
例文4:
「てからというもの」の意味(原因と結果の関係)を表す例文
父が転職してからというもの、家族の生活が安定しなくなった。
【書き方のポイント解説】この例文では、「てからというもの」が原因と結果の関係を表しています。
父が転職したことが原因で、家族の生活が安定しなくなった結果が表されています。
「てからというもの」は、前述の事柄があることで引き起こされた結果を述べる際に使われます。
例文5:
「てからというもの」の意味(時間の経過)を表す例文
あの事件からというもの、既に5年が経とうとしています。
【書き方のポイント解説】この例文では、「てからというもの」が時間の経過を表しています。
あの事件が起きてから既に5年が経とうとしていることを表しています。
この表現は、過去の出来事から現在までの時間の経過を強調する際に使用されます。
てからというものの例文について:まとめ
「てからというもの」という表現は、時間的な経過や因果関係を示すために使われる日本語のイディオムです。
この表現を含む例文は、一般的に以下のような文法パターンに従って使われます。
1. 「てからというもの」の前に動詞の連用形を置き、その後に時間や条件を示す表現を続ける。
例:転職してからというもの、毎日忙しく働いています。
2. 「てから」という短い表現の後に、状態や行動を示す文を続ける。
例:食事を摂った後、疲れて眠くなることが多いです。
3. 「てからというもの」を使って、変化や効果を強調する場合には、その後に詳しい説明を加える。
例:彼女と付き合い始めてからというもの、生活が豊かになりました。
デートや旅行など、色々な経験ができるようになりました。
このように、「てからというもの」を含む例文は、時間の経過や因果関係を明示したり、変化や効果を強調するために用いられます。
その文脈に応じて使い方を工夫することで、より表現力豊かな文章を作ることができます。