完了形不定詞とは、英語の文法の中でも特に重要な形式の一つです。
この形式を理解することで、より高度な英文を作成することが可能となります。
今回は、完了形不定詞の意味や使い方について詳しく紹介します。
完了形不定詞を使用すると、過去のアクションや状態が終わった後の時間的な順序を表現することができます。
さらに、目的や理由、結果、同時性など、様々な関係性を表現することもできます。
これにより、より正確で複雑な意味を伝えることができます。
それでは詳しく紹介させて頂きます。
「完了形不定詞」の意味と使い方
意味
完了形不定詞は、「完了した行為や状態を示す不定詞」です。
完了形不定詞は、動詞の過去分詞形（V-ed）と「to」を組み合わせて形成されます。
完了形不定詞は、前の行動や状態が完了していることを表すため、前の出来事が後の出来事に影響を与えるなどの関係を示すことができます。
例えば、「I am happy to have finished my work.」（私は仕事を終えたことに満足しています。
）のような文章では、完了形不定詞「to have finished」が、前の行為（仕事を終えること）が完了していることを示しています。
使い方
完了形不定詞は、以下のような場面で使用されます：1. 前の出来事が後の出来事に影響を与える場合： – She was happy to have won the competition.（彼女はコンテストに勝ったことに喜んでいた。
） – He was relieved to have found his lost wallet.（彼は失くした財布を見つけたことに安堵した。
）2. 前の行動が完了していることを強調する場合： – I am glad to have met you.（あなたに会えてうれしいです。
） – They are excited to have finished the project.（彼らはプロジェクトを終えたことに興奮しています。
）3. 過去の経験や経歴を述べる場合： – He is proud to have worked for that company.（彼はその会社で働いたことを誇りに思っている。
） – She is honored to have received the award.（彼女はその賞を受賞できたことを光栄に思っている。
）完了形不定詞は、前の行為や状態が完了していることを表すため、文脈によって使い方が変わってきます。
柔軟に使いこなすことで、より正確な意味を表現することができます。
NG例文1
本来の文法：完了形不定詞を使う際、to have + 過去分詞 の形になります。
例文：I wanted to went to the party, but I couldn’t because I had to work.ＮＧ部分の解説：to went は文法的に間違っています。
正しい形は to go です。
また、主語のIの後ろに動詞の wanted が来ているので、完了形不定詞の had to を使う必要はありません。
NG例文2
本来の文法：完了形不定詞を使う際は、to have + 過去分詞 の形になります。
例文：She hopes to have finished her homework yesterday.ＮＧ部分の解説：to have finished は完了形不定詞の形ではありますが、yesterday という時間副詞との組み合わせは不自然です。
完了形不定詞は、過去の出来事が現在まで完了していることを表すために使いますが、yesterday は過去の特定の時間を指示するため、この例文では文法的に不正確です。
NG例文3
本来の文法：完了形不定詞を使う際は、「to have + 過去分詞」 の形になります。
例文：He forgot to have called his mother last night.ＮＧ部分の解説：to have called は完了形不定詞の形ですが、forgot という動詞との組み合わせは不自然です。
forgot は「忘れる」という意味ですが、過去の出来事を形容するためには、完了形不定詞を使わずに過去形の単純過去形を使う必要があります。
正しい形は He forgot to call his mother last night. です。
完了形不定詞の5つの例文と書き方のポイント解説
例文1：
完了形不定詞を使って、過去の出来事を示します。
書き方のポイント解説：
1. 「to have + 過去分詞」の形式を使います。
2. 過去の出来事が起こった「前」の結果や影響を示します。
例：彼はこの町を訪れる前に、既にその話を聞いていました。
彼はこの町を訪れる前に、既にその話を聞いていました。
例文2：
完了形不定詞を使って、結果や成果を表現します。
書き方のポイント解説：
1. 「to have + 過去分詞」の形式を使います。
2. 過去の行為や状態が現在の結果や成果をもたらしていることを示します。
例：私は一生懸命勉強してきたので、試験に合格しました。
私は一生懸命勉強してきたので、試験に合格しました。
例文3：
完了形不定詞を使って、他の過去の動作との関係を表現します。
書き方のポイント解説：
1. 「to have + 過去分詞」の形式を使います。
2. 他の過去の動作や状態との順序や関係を示します。
例：彼女は昨日仕事を終えると、すぐに家に帰りました。
彼女は昨日仕事を終えると、すぐに家に帰りました。
例文4：
完了形不定詞を使って、未来の出来事の前に完了した過去の動作を表現します。
書き方のポイント解説：
1. 「to have + 過去分詞」の形式を使います。
2. 未来のある出来事の前に完了した過去のアクションを示します。
例：私たちは映画を見に行く前に、既に夕食をとっていました。
私たちは映画を見に行く前に、既に夕食をとっていました。
例文5：
完了形不定詞を使って、未来の出来事との関係を表現します。
書き方のポイント解説：
1. 「to have + 過去分詞」の形式を使います。
2. 未来の出来事との前後関係や結果を示します。
例：彼は明日までに宿題を終える必要があるので、今晩徹夜で勉強するつもりです。
彼は明日までに宿題を終える必要があるので、今晩徹夜で勉強するつもりです。
完了形不定詞の例文について：まとめ
完了形不定詞は、英語の文法で非常に重要な役割を果たす構文です。
この形式は、主語が行動を済ませた後で起こった事柄を表現するために使用されます。
以下では、完了形不定詞の例文をいくつか紹介します。
1. I am happy to have finished my homework. → 「宿題が終わってうれしい」という意味です。
この文では、「終わった」という過去の出来事が to have finished の形で表現されています。
2. She seems to have forgotten her keys. → 「彼女は鍵を忘れてしまったようだ」という意味です。
to have forgotten は、過去の出来事である「忘れた」ということを示しています。
3. We expected him to have arrived by now. → 「彼は今ごろ到着しているはずだった」という意味です。
この文では、「到着した」という過去の事実が to have arrived の形で表されています。
完了形不定詞は、他の動詞と組み合わせることでさまざまなニュアンスを表現することができます。
また、完了形不定詞は時間の流れや出来事の順序を明示するのに役立ちます。
以上が、完了形不定詞の例文についてのまとめです。
この形式を使えば、より正確で情報豊かな文章を作ることができます。
是非、意図したメッセージを伝えるために完了形不定詞を活用してみてください。
