古文の中に出てくる助動詞「まし」について、その意味や使い方について詳しく紹介します。
古文の文法に詳しくなくても大丈夫です。
この助動詞は、謙譲の意味や丁寧な伝え方を表現するときに使われます。
具体的な使い方や注意点などを解説します。
それでは詳しく紹介させて頂きます。
「古文 助動詞 まし」の意味と使い方
意味
「まし」は、古文でより丁寧な表現や謙譲の意味を表す助動詞です。
主に動詞の連用形と一緒に用いられ、相手方や上位者に対する敬意を示すことがあります。
使い方
例文1: 「お目にかかりましをおす。
」この場面では、「まし」を用いることで、相手方に対して敬意を表しています。
直訳すると、「お目にかかります」となります。
例文2: 「お手紙を差し上げまし。
」この例文では、「まし」を用いることで、自分の行為を謙譲しています。
直訳すると、「お手紙を差し上げます」となります。
例文3: 「申し訳ございませんが、お手数をおかけいたしまし。
」この文では、「まし」を用いることで、謙譲の意を表しています。
直訳すると、「お手数をおかけいたします」となります。
古文の助動詞「まし」は、丁寧な表現や謙譲の意を伝えるのに使われます。
使い方によっては、相手方や上位者に対する敬意を示すことができます。
古文 助動詞 まし の間違った使い方の例文とNG部分の解説
NG例文1:
本日はお足元が良いでござりまし。
NG部分の解説:
「ござりまし」は古文の丁寧語表現であり、現代語の「ございます」に対応する言葉です。
しかし、助動詞「まし」は現代語ではほとんど使われないため、この例文のように現代語と古語を混ぜて使用することは適切ではありません。
NG例文2:
彼は食事をいたしましました。
NG部分の解説:
助動詞「まし」は、古文では「しましました」という形で使われますが、現代語では「いたしました」という表現が一般的です。
したがって、「いたしましました」という表現は誤りです。
NG例文3:
昨日の天気は晴れでありまし。
NG部分の解説:
助動詞「まし」は、古文では「ありまし」という形で使われますが、現代語では「ありました」という表現を用います。
したがって、「ありまし」という表現は間違っています。
ご指摘いただいた例文は、古文での助動詞「まし」の使い方が誤っているものでした。
古文の文法を正しく理解し、現代語との使い分けを確認することが重要です。
例文1:
「花が咲きました」と言いました。
書き方のポイント解説:
助動詞「まし」は、現代語の「ました」と同じ意味で過去の事実や経験を表現するために使用されます。
動詞の活用形は連用形です。
例文では「咲く」という動詞の連用形「咲き」に「ました」という助動詞を付けていることに注意しましょう。
例文2:
「ごはんを食べましょうか」と尋ねました。
書き方のポイント解説:
助動詞「まし」は、提案や勧誘を表現するために使用されます。
例文では「食べる」という動詞の連用形「食べ」に「ましょうか」という助動詞を付けています。
この形式は「ませんか」という現代語の表現に相当します。
例文3:
「彼は日本語が上手に話せませんでした」と言いました。
書き方のポイント解説:
助動詞「まし」は、否定形を表現する際にも使用されます。
例文では「話す」という動詞の連用形「話せ」に「ませんでした」という助動詞を付けています。
この形式は「ませんでした」という現代語の表現に相当します。
例文4:
「明日、学校に行くでしょうか」と尋ねました。
書き方のポイント解説:
助動詞「まし」は、確認や予想を表現するために使用されます。
例文では「行く」という動詞の連用形「行き」に「でしょうか」という助動詞を付けています。
この形式は「ですか」という現代語の表現に相当します。
例文5:
「お待ちくださいませ」と言いました。
書き方のポイント解説:
助動詞「まし」は、丁寧な命令や依頼を表現するために使用されます。
例文では「待つ」という動詞の連用形「待ち」に「くださいませ」という助動詞を付けています。
この形式は「ください」という現代語の表現に相当します。
古文でよく使われる助動詞「まし」の例文について、以下にまとめます。
助動詞「まし」は、古文の文章で丁寧さや謙譲の意味を表現するために使用されます。
この助動詞は動詞の活用形に付けることができ、その活用形によって意味や使い方が変わります。
まず、現在形の活用形「ます」に「まし」を付けると、丁寧な表現や尊敬の意味を表します。
例えば、「行きます」は、「行きまし」となります。
この形は、謙譲語や丁重な表現として使われます。
次に、過去形の活用形「ました」に「まし」を付けると、過去の丁寧な表現や尊敬の意味を表します。
例えば、「行きました」は、「行きましました」となります。
この形は、過去の謙譲語や丁重な表現として使われます。
また、命令形の活用形「ませ」に「まし」を付けると、丁寧な命令や謙譲の意味を表します。
例えば、「行きませ」は、「行きまし」となります。
この形は、丁寧な命令や謙譲語として使われます。
以上が助動詞「まし」の例文についてのまとめです。
古文の文章で丁寧さや謙譲の表現をする際には、助動詞「まし」を適切に活用することが重要です。